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公開日:2013.11.01

「津久井道を観光資源に」
市民団体がウォーク企画

  • 整備が進むなか、かつての面影が残存する登戸周辺の津久井道

 都市化が進んでかつての面影が消えつつある津久井道(つくいみち)を観光資源として見直そうと、市民グループがウォーキングコースづくりに乗り出している。来春から見どころを巡るツアーを実施し、新たな観光資源として打ち出したい考え。



 「見どころは寺社仏閣が半分以上。今でもこうして残っている場所は人々が長年コミュニケーションを取ってきた象徴の場。多くの人に知ってほしい」



 そう話すのは、ウォーキングコースづくりに取り組んでいる「津久井道ウォーク実行委員会」代表の栗田茂さん(73)。メンバーは観光ボランティアガイドや地元観光協会の会長ら5人。東海道や大山街道、中原街道といった市内の歴史的な街道と同様、観光資源としての津久井道の価値を高めようと企画したという。



 津久井道は三軒茶屋を起点に登戸から生田、柿生、鶴川へ向かい、相模原市橋本を経由して津久井方面に通じる道。資料やメンバーの話によると、東海道や大山街道のように参勤交代などの制度的に作られた道ではなく、庶民の生活に根ざした商業路だったという。津久井・愛甲地方の絹を江戸に送る「シルクロード」としても賑わった。多摩区周辺では登戸宿が発展し、現在の世田谷町田線やそれと沿う細い道筋として残っている。道筋や地域によって津久井道や旧津久井道、津久井街道などと呼ばれるという。



 同実行委員会は三軒茶屋から相模湖までを6つの区間に分けてコースを設定する計画。1日10〜15キロ、4、5時間でかけて寺社仏閣や史跡を中心に巡るという。来年4月から6月にかけて実施する計画で、詳細が決まり次第参加者を募るという。



 栗田代表は「自分たちが住んでいるまち、地域社会の歴史を知ることが生活の豊かさにつながるはず。ウォーキングを通じて伝統や風俗、習慣を知ってほしい」と話している。

 

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