市長選 敗戦に沈痛な空気漂う 秀嶋氏の陣営
先月27日投開票された川崎市長選挙で敗れた元総務省官僚の秀嶋善雄氏=無所属=の陣営は、川崎駅前のホテルの特設会場で開票経過を見守った。午後11時近く、福田氏の当確が伝わると、会場は沈痛な空気に包まれた。
自民、民主、公明の3党に加え、労働組合・連合からも推薦を得る形で臨んだ選挙戦だったが、関係者は「かつてない厳しい戦いだった」と口を揃えた。
自民党の持田文男氏は「みこし(秀嶋氏)はよかったが、すき間がでた。それぞれの政党がしっかり肩を入れて担ぎあげるのが本来の姿だったが、私たちの力不足でこのような結果を招いてしまった」と悔しさをにじませた。
秀嶋陣営についた阿部孝夫市長は、出馬表明が一番遅かったことを指摘し、「最後まで知名度不足が解消できなかった」と振り返った。
今回の投票率は32・82%と低迷。投票率が低ければ組織票をもつ候補が有利といわれる中での敗北となった。ある支援者からは「投票率がもっと高ければ、さらに差をつけられたかもしれない」との声も聞かれた。
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4月19日