聖マリアンナ医大学病院 来春「勤務犬」導入へ 患者の心をケア
犬と触れ合って闘病中の心を癒して――。聖マリアンナ医科大学病院(尾崎承一病院長/宮前区)が動物介在療法(アニマル・アシステッド・セラピー/AAT)の導入を目指している。来年4月から院内に「勤務犬」を常駐させる計画で、実現すれば大学病院として全国初となる。
現在国内では2か所の小児医療施設に施設常勤勤務犬(ファシリティドッグ)が導入され、AAT活動が行われている。患者に犬が付き添うことで麻酔導入時の使用量が軽減したことや、小児がんの治療で精神的な安定をもたらす効果などが報告されているという。
同病院では教職員有志でAAT活動を2年前から始めた。日本盲導犬協会と日本介助犬協会の協力で、これまでに13回の活動を行っている。
患者とその家族に行ったアンケートでは93%以上の人が「効果があった」、導入に関しては97%が「賛成」と回答を得たという。また、昨年11月の病院内での署名活動では2000人を超える賛同もあり、今年4月、検討委員会が正式に発足した。
検討委員会の中心人物の1人として活動してきた同病院附属のブレスト&イメージング先端医療センター附属クリニック師長佐野政子さんは「常にストレスを抱える患者さんをケアするためにも、導入を実現させたい」と話す。
11月1日に同病院で行われる一般市民向けのイベントで紹介ブースを設置する予定だという。
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4月19日