神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2015年9月11日 エリアトップへ

NEXCO中日本 市内施設に大破車両展示 笹子トンネル事故 教訓に

社会

公開:2015年9月11日

  • LINE
  • hatena
つぶれて鉄製部分のみが残った事故車両
つぶれて鉄製部分のみが残った事故車両

 中央自動車道笹子トンネル天井崩落事故の悲惨さを忘れずに教訓を伝えるため、中日本高速道路(株)(NEXCO中日本・本社/名古屋市)はこのほど、宮前区南平台にある同社研修施設内に事故車両を展示する安全啓発室を作った。当面は社員研修のみに活用するとしているが、遺族の希望である一般公開も検討する。

 笹子トンネル天井崩落事故は2012年12月2日に発生。上り線同トンネル内で重量約1・2tのコンクリート板の天井板と、隔壁板が約138mにわたり崩れ落ちた。下敷きとなった3台のうち、2台から出火し焼損した。9人の犠牲者と2人の負傷者を出した。

 国交省の事故調査で、設計・構造上の問題や設備の老朽化、点検のずさんさなどが指摘され、その後同社は安全性の向上に向け様々な改善策を施した。

 今回、安全啓発室・展示室が設けられたのは同社の研修施設。高速道路の建設や管理、サービスエリアの運営などについて紹介している一般公開施設「コミュニケーション・プラザ川崎」が併設されている。展示されたのは5人が犠牲になったワゴン車。崩落と火災で車体は無残にもつぶれ、タイヤはなく、金属部分だけが残っている。 

 遺族の「車両は故人の棺」という思いを受け、同社が事故検証後、レンタカーだったこの車両の所有権を買い取り保存していた。

 同社は展示室とあわせて施設内に事故の経緯や事故後の対策などをまとめた資料室を整備。今後3〜4年かけてグループ全社員6000人を対象に、両施設を活用した安全啓発研修を実施していくとし、「実際の車両をみることで戒め、より真剣に安全に取り組むことに役立つ」としている。

 同施設を訪れた遺族らは「内部の人だけが見られるのではなく、一般公開してほしい」と強く要望しているという。同社は「施設内の準備態勢の課題もあり、当面は社員研修に活用しながら、検討していきたい」と話している。

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

人身事故 前年比3割超増

麻生警察署

人身事故 前年比3割超増

県ワースト2位 高齢者多数

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

ツチノコの謎 映画で迫る

麻生区在住今井監督

ツチノコの謎 映画で迫る

目撃談追い続け5月公開 

4月19日

仲間と歌いつなぐエール

能登半島地震復興ソング

仲間と歌いつなぐエール

市長や市議も「個人」で参加

4月19日

アート体験 視覚障害者に

岡本太郎美術館

アート体験 視覚障害者に

CFに初挑戦、資金募る

4月12日

ボトル販売、実現へ

かわさきそだちワイン特区

ボトル販売、実現へ

規制緩和 観光振興も期待

4月12日

【ナイスオン】【バンバン】

【ナイスオン】春のコースデビューキャンペーン~4月30日【ブラッサム・ポラリス】4月22日㈪新台入替

https://www.niceon-golf.jp/ http://www.prime777.co.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月19日0:00更新

  • 4月5日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月26日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook