麻生区在住の新井健市さん(44)が監督、脚本を務めた初の長編映画作品「野生のなまはげ」。伝統のなまはげを大胆にも野生動物に仕立てたコメディ作品が全国で今月公開される。
同作は、野生のなまはげが都心に迷い込み、悪役に苦しめられながらも出会った少年と故郷の秋田を目指すひと夏のファンタジック・コメディ。
2014年に東京都町田市や秋田県などで撮影が行われ、昨年9月と11月に渋谷区で上映された際にはほぼ全席が売り切れた。新井監督は「観に来てくれた方から喜んでもらえたので良かった」と手ごたえを振り返る。
渋谷での好反応を得て、製作委員会メンバーでプロデューサーを務めた篠原雄介さん、鈴木慎太郎さんらが全国の映画館に作品の上映を打診。7月16日の新宿を皮切りに、横浜や福岡、大阪など9カ所での上映にこぎつけた。「監督の認知度は正直まだ知る人ぞ知るといった状態だと思いますので、今回は知名度ではない、作品自体の魅力を気に入ってもらえた。中身の撮影技術的な評価もあったので嬉しかったですね」と篠原さんは話す。
新井監督はこれまで短編のコメディ作品で国内外問わず、各地の映画祭で評価を得てきた。「初めての長編を撮っていた時はここまで広がるとは思っていなかったです。自分の作品が一般受けしていることに戸惑いと嬉しさがあります」と新井監督。
上映スケジュールなどの詳細はホームページ(http://yaseino-namahage.com/)で公開中。
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