市政報告 稲田堤駅橋上化の早期実現を 川崎市議会議員 自民党 ひろた健一
2月8日に行われた川崎市議会まちづくり委員会で川崎市は、JR南武線中野島駅に暫定的な臨時改札口を設置することを発表しました。2017年度中に設計し、18年度中の供用開始を目指します。これにより、同駅が最寄りとなるカリタス学園の児童生徒や周辺住民らは、これまで改札口がなかった上り側ホームから踏切待ちをせずに通学することが可能になります。
これは、2010年に策定された「南武線駅アクセス向上方策案」に基づくもので、改札口のない反対側へ移動するにあたり踏切を横断する駅利用者の安全確保と利便性向上を図るため、JR南武線の溝ノ口駅より北に位置する片側改札口の5駅(稲田堤駅、中野島駅、宿河原駅、久地駅、津田山駅)を対象にしていました。特に、稲田堤駅と津田山駅については橋上駅舎化に取り組んでおり、さらには、橋上化が特に効果的とされる稲田堤駅においては整備を最優先と位置付けていました。
しかし、稲田堤駅周辺の立地特性や施設配置計画の制約などから、事業用地の取得が難航しており、当初の計画よりも遅延、長期化しているのが現状です。そこで市は、先行して中野島駅の臨時改札口設置を決定しました。
両駅の1日の乗降者数を比較すると、稲田堤駅は5万1286人、中野島駅は2万9014人と稲田堤駅の方が約2万人も多い状況が伺えます。そのほか、踏切横断についての歩行者交通量も中野島駅より稲田堤駅の方が上回っています(下表参照)。
このように、稲田堤駅も早急に対応が必要な駅であることは間違いありません。市は、土地収用法の適用も視野に入れて工事の早期着手を推進するとしていますが事業の長期化が予想されます。用地確保は引き続き尽力するのはもちろんですが、事故が起きる前に、稲田堤駅にも暫定的な臨時改札口の設置を今後も求めていきたいと思います。
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4月5日