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食の安心求め43年 南生田 とんかつ武信

経済

掲載号:2018年1月5日号

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保健衛生表彰の賞状を手にする武田さん
保健衛生表彰の賞状を手にする武田さん

 変わらぬこだわりで食の安心とおいしさを――。保健衛生の向上に長年尽力した個人や団体などを表彰する神奈川県保健衛生表彰で、2017年度の施設の部を受賞した南生田の「とんかつ武信」。食品衛生を重要視した店舗運営が評価され、店主の武田悦夫さん(66)は「長い間続けてきてよかった。今後も努めていきたい」と話す。

 武田さんが生田の地に店を構えたのは1975年。都内の老舗とんかつ店で修業した後、都心から離れても個性の強い他にはない店が求められる時代が来ると考え、この地を選んだという。「周辺には大学や高校が多く、教授や先生方が来店してくれる。様々な団体の会合やお弁当などでの利用も多い」と、地域に愛され続ける店だ。

 創業当初から、食の安心とおいしさに対する信念はぶれない。千葉産のSPF(特定の病原菌をもたない)豚、福島県の有機農業研究会が生産した米、衣のサクサク感を実現する米油。水は地下のタンクで備長炭を用いてろ過した電子チャージ水を使う。

 12年前に息子の和也さん(41)が代々木上原に分店を開業。都内でも味が知られ、両店ともに雑誌やテレビに多数出演している。2015年に初めて横浜、川崎、湘南エリアで発行されたミシュランガイドでは、多摩区内で唯一掲載。昨年は同店独自の創作料理「醤油かつ丼」が第4回丼グランプリで金賞を受賞するなど、躍進し続ける。

 武田さんは川崎生田ライオンズクラブに所属し、市内の異業種交流会「アナザーワン」や食品衛生協会の生田地区で会長を務めるなど、地域や業界の活動にも貢献してきた。「やわらかく栄養豊富なとんかつは高齢でも食べられる。他にはないものを作っていかないと」と、未来を見据える。

金賞をとった醤油かつ丼
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