多摩区・麻生区 意見広告
公開日:2018.10.19
市政報告
キングスカイフロント形成による社会経済効果を検証、本市への貢献は十分か注視する
川崎市議会議員みらい川崎市議会議員団 露木明美
本市は殿町3丁目を国際戦略拠点「キングスカイフロント」と命名し、2011年度から拠点形成を行ってきました。国立医薬品食品研究所やナノ医療イノベーションセンターをはじめ多くのライフイノベーション施設の建設が進み、特区としての様々な税制の優遇策等を活用し、先端産業の集積する地域として取り組みが前進してきました。
昨年6月には、11年から20年度までの10年間のキングスカイフロントの形成による経済波及効果の推計値が発表されました。それによると経済波及効果額は2481億円、誘発就業者数は1万164人、加えて羽田連絡道路(橋)の建設効果額は118億円、誘発就業者数は706人、また、経済波及効果に伴う個人・法人税収等は合計26億3400万円、固定資産税等の税収は95億円と試算されました。
一方、キングスカイフロントの拠点の核となるナノ医療イノベーションセンターは本市の支援を得た川崎市産業振興財団により、15年度に運営が開始されました。川崎から世界に発信する革新的課題の研究および研究成果の実用化を目指し、片岡一則先生をセンター長として産・官・学の諸研究機関が集積するセンターです。今後の成果に大いに期待します。
本市の新たな支援の懸念あり
しかし、このセンター設立にあたっては国からの大きな支援があるものの本市は購入地の無償貸付、10億円のセンター整備資金の貸付、立ち上げ7年間の9億円の支援などを負担しています。今後も施設運営には毎年約3億7千〜9千万円、研究活動費として約2億1千万円の経費が必要です。研究活動費は企業等の71室の入居料で賄う予定ですが、現在入居率は約55%であり、本市の新たな支援が必要となることが懸念されています。
こうしたことから、ナノ医療イノベーションセンターを中心としたキングスカイフロントの形成による社会経済波及効果が推計通りにもたらされるのか、本市の支出した様々な経費を上回る十分な貢献がなされるのか、しっかり注視していく必要があります。今後も本市予算の有効支出についてしっかりチェックしていきます。
川崎市議会議員 露木明美
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川崎市多摩区西生田2-1-3
TEL:044-299-8184
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