アルゼンチンで先月行われた夏季ユース五輪に出場し、新種目のブレイキン(ブレークダンス)の女子個人と男女・国混合で優勝した県立百合丘高校(南生田)2年の河合来夢さん(17)。11月6日には、川崎市からスポーツ特別賞を受賞した。
軽快な音楽が流れる中、相手選手と一対一で頭や手足を使って約1分間、跳んだり回ったりしてダンスを披露するブレークダンス。ダンサーネーム「Ram」(ラム)こと河合さんは、女子個人で10月7日の予選を勝ち抜き、8人が頂点を競う翌日の決勝へ。1カ月前の練習中に右肩の亜脱臼に見舞われ、完治には程遠い状態だった。ブレークダンサーで監督の石川勝之さん(37)にテーピングで固定してもらい、痛みをこらえて踊り切った。
5月にカルッツかわさき(川崎区)で行われたユース五輪の最終予選にあたるユース世界選手権では、今までにない緊張感と重圧を味わったという。「自国開催と違って、アルゼンチンでは日本人の観客も少なくて、自然体で本番に臨めた」と河合さん。持ち味の気持ちと根性を武器に、「ケガが痛む中、めげずにこれだけ踊れたのは誇らしいし自信になった」と充実感をにじませる。
個人の結果を踏まえ、男子12位のベトナム選手(18)とのペアで挑んだ混合団体。準備期間がほとんどない中、英語と身振り手振りで対話し、「勝っても負けてもお互い楽しく」と誓い合った。10日の予選を経て翌日、今大会2回目の決勝でも力を出し切り、2個目の金メダルを獲得した。「決勝は楽しむことより勝ちたい気持ちが上回った」と胸中を明かす。
「楽しさ届けたい」
次の舞台は11月25日、川崎クラブチッタで行われる日本主催の世界大会「スーパーブレーク」に招待選手として出場する。結果にこだわる一方、「見る人もハッピーになれるように、笑顔で楽しく踊るのがモットー。立ち踊りがあって、音楽に乗って自分らしさを出すのがブレークダンス。技はもちろんだけど、踊りも見てほしい」と強調。今後の目標として、ドイツで来年行われる最も注目度の高い世界大会「バトル・オブ・ザ・イヤー」の出場権獲得を掲げる。
ユース五輪では10月1日に出発し21日帰国。翌日、久々に登校し「おかえり」と温かく迎えられた。高校生としての生活も再びスタートしている。
今大会からユース五輪の正式競技に採用されたブレークダンスは、10月7日から11日にブエノスアイレスで開催。15歳から18歳(今年12月時点で16〜18歳)の男女各12人、計24人が出場した。
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