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多摩区・麻生区 スポーツ

公開日:2019.05.31

ボートレース 菅在住・國分将太郎選手
新天地でひたむきに

  • 福島県猪苗代町出身、25歳。東京支部所属、123期。2018年11月6日レースデビュー

  • ボートレース多摩川で練習=日本モーターボート競走会提供

 ボートレース多摩川(府中市)でデビューを果たし、半年余り。その間およそ60走。新人としてアウトコースから出走するも、3度3着入りした。「まずは事故なくゴールするということが念頭にある。それでも一度フライングしてしまって、転覆もあった」。新しい期が今月始まり、最下級のB2からB1に昇級することが当面の目標だ。「安定して平均値を上げていきたい」と意思を強める。

水上バイクで「世界一」

 福島県の猪苗代湖を望む、自然あふれる地で生まれ育った。小学生のころからスノーモービルやクロスカントリースキーなど多彩な競技に挑戦。実家は水上バイク店でおのずと興味を持ち、16歳で免許を取得した。高校卒業後、専門学校でモータースポーツを勉強しながらレースにも参加。大阪の水上バイク関連の企業に就職し、世界に目を向けた。2016年、米国で開かれた世界選手権で日本人初、最年少で優勝を手にした。「『ゾーンに入る』と感じながら。周りの応援が力になった」

 水上バイクの功績が認められ、翌年には特別推薦でボートレースの養成所に合格。実は、中学のころから一般試験を受け、4度目の挑戦だった。狭き門をくぐり抜けた同期は52人。精神面、技術面共に厳しい訓練を耐え抜き、修了したのはわずか24人だった。

「SG」目指し、一歩ずつ

 デビューにあたり、多摩川や平和島(大田区)の会場にも行きやすい稲田堤周辺に住み始めた。「商店街があって住みやすい、食べ物に困らない」と、行きつけのとんかつ屋もできたという。休日は実家に帰って店の手伝いをしたり、水上バイクを楽しんだり。ドライブも趣味の一つだ。

 「レースではお客さんに楽しんでもらうことを意識している。映像と違い、現場は音や迫力がある」と魅力を語る。レーサーとして目指すのは、最高峰「SG」への出場。「SGは一握り。ここから10年後くらいには―」。次のレースは6月21日から、静岡県浜名湖で駆け抜ける。

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