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多摩区・麻生区 社会

公開日:2019.06.28

袴田巖さん、新田ジムに
姉・秀子さんと初来訪

  • 袴田巖さん(左から2人目)と姉の秀子さん(中央)、新田会長(左)

●袴田巖さん…1966年に静岡県で起きた強盗殺人事件(袴田事件)の犯人とされ、47年間拘禁されていた。2014年に静岡地裁で再審開始が認められて釈放されたが、開始は東京高裁に昨年取り消された。

 死刑判決を受けながら無罪を訴え続ける元プロボクサーの袴田巖(いわお)さん(83)と、姉の秀子さん(86)が、6月21日に登戸の川崎新田ボクシングジムを訪れ、新田渉世会長(52)らと交流した。

 日本プロボクシング協会の事務局長で、袴田巖支援委員会の委員長を務める新田会長は、12年前に東京拘置所で袴田さんと初対面。袴田さんの無罪を主張する同協会の活動をけん引してきた新田会長は、「事件のことを多くの人に知ってもらいたい」と思いを話す。同協会はこの「袴田事件」を題材にした漫画を制作し、今年2月から支援委員会のウェブサイトで公開している。

 袴田さんが同ジムを訪れるのは初。同ジム所属の郷司利也子選手(37)のミット打ち練習を見て、「(パンチを)打つときは3発以上。とにかく前に出ないと勝てない」と助言。郷司さんは「今の自分にとってピンポイントのアドバイス。胸に突き刺さった」と語った。

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