中野島在住の水岡ともや(友弥)さん(19)と武本よしふみ(美文)さん(18)によるお笑いコンビ「サイダー」が8月29日、初の単独ライブに臨む。2年前には、高校生の漫才師日本一決定戦「ハイスクールマンザイ」に関東代表として決勝の舞台に立った2人。生まれ育った地元、中野島こども文化センターで練習を重ねている。
「普通にボケて突っ込んでも勝てない。誰もやっていないのを研究した」。ボケとツッコミがないスタイルのお笑い「ハモリ漫才」を武器に、若手芸人としてフリーで活動するサイダー。今月、200人規模の都内ホールで初の単独ライブに挑む。
2人は市立中野島小学校、中野島中学校の出身。こども文化センターや新多摩川ハイム広場が遊び場だった。小4で初めて同じクラスになり、そのあと再会した小6では他数人と「お笑い係」を担当。給食の時間などに漫才を披露していた。中2ごろから2人で漫才をやるようになり、水岡さんは県立生田高校、武本さんは駒場学園へと進学。高1の12月、マセキ芸能社主催のライブ出演権が得られるオーディションに最年少で合格。約100人の観衆を前に「いけるんじゃないかと思った」と初舞台で手応えを感じた。
高2の夏、吉本興業が企画する「ハイスクールマンザイ」の動画審査を通り、地区大会を制して関東の頂点に。全国のべ646組の中から地区代表8組の一角として、なんばグランド花月(大阪府)の最終決戦の舞台に立った。「仲間ができて、プロでやろうという人たちもたくさんいた」。プロ志向が芽生え、同期芸人と主催ライブを企画するように。お笑いの道一本に絞ることも考えたが、半年ほど活動を休止し、水岡さんは上智大学、武本さんは専修大学(東三田)に今春、進学した。
夢は「面白おじさん」
稽古場として通い続ける中野島こども文化センターで、2人は今春からボランティアとして登録。6月には、子どもたちの学習を支援する勉強会を開いた。谷本真由美館長は「2人は地域の子どもたちのことが大好き。センターのみんなも応援している」とエールを送る。
向ヶ丘遊園駅前のカフェバー「マサツーセッツ」では月1回、お笑いライブに出演。オーナーの黒崎昌英さんは「情熱的で常連客からも愛されている。地域を代表するコンビとして後押ししていきたい」と思いを話す。「地元の方々は皆あったかい」と2人。水岡さんは「最終目標は『中野島の面白おじさん』」と笑った。
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