川崎市は多摩区役所生田出張所の建て替えを担う民間事業者をこのほど決定し、詳細を公表した。新庁舎の屋上と市立生田小学校下校庭をつなぐ通路を設けるなど、地域のコミュニティ拠点としての機能を拡充する提案内容が選定の決め手となった。
市は昨年3月に策定した基本計画に基づき、新庁舎を「共に支え合う地域づくりを推進する身近な拠点」と位置づけ民間事業者を募集。2件の入札があり、株式会社NB建設(横浜市神奈川区)を代表企業とする「生田コミュニティ創造グループ」が選ばれた。入札価格は4億7130万。地上3階建てで、多目的スペースなど地域の要望に配慮した提案が評価を得た。
特に注目されたのは、有効活用が求められていた生田小学校下校庭への動線。新庁舎に屋外階段を設置し、屋上から校庭へ通路が続く。「校庭が地域の広場となり、庁舎と連携した使い方ができる」と市担当者。また災害時の利用を想定し、空調やエレベーターの仕様など細部に工夫を凝らした機能も高評価だった。
建て替えにあたっては一昨年、公募の意見交換会が3回行われ、地域の居場所として多世代が集う拠点となることが望まれてきた。老朽化が進んでいた多摩消防団中央生田班の器具置場も、同団の要望を踏まえた形で移転設置される。事業者選定懇談会の委員で、生田地区町会連合会会長の吉田輝久氏は「住民の声を届けるのが私の役割。皆さんの要望が実現可能な範囲で十分に反映された」と手応えを語る。
生田出張所は昨年2月に仮庁舎(栗谷)へ移転。新庁舎は2021年5月に完成予定で、7月からの利用開始を目指す。
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