枡形中学校区地域教育会議(川鍋賢昭議長)は9月5日、今年度の「教育を語る集い」を登戸小学校で実施。PTAや町会役員、民生委員、教職員ら同校区(枡形中・登戸小)関係者約40人が参加し、子どもの見守りや青少年育成について議論した。
川崎市の地域教育会議は子どもや学校教育の支援、生涯学習活動に取り組む住民自治の組織として、市内7区の全51中学校区に設置。住民と保護者、教職員、地域の代表らが連携し、学校運営や子育ての支援、協力体制づくりを推進している。
5日の「教育を語る集い」では、5月28日の登戸新町での殺傷事件を踏まえ、多摩警察署防犯少年係のスクールサポーターを務める藤木清さんと、市総合教育センターの板橋美由紀さんが講演した。県警OBの藤木さんは、捜査経験をもとに不審者対策や子どもの見守りについて要点を説明。「ほんの少しの工夫で誰もが見守りできる。気負わずできる人ができる所で、できることをやってほしい」と呼びかけた。
菅中学校などで勤務した元教員の板橋さんは、スクールカウンセラーのまとめ役として市内学校に携わる。この日はカウンセラーの仕組みや役割をはじめ、子どもとの接し方や心のケアについて解説。「緊急時は特に大人が落ち着くことが大切。子どもを日々観察し、日常との違いに気づいてもらえれば」と心がけについて語った。
数人ずつのグループに分かれての感想交流では、各々の世代、立場から意見を交換。登戸小の高津原洋一郎校長は5月の事件を振り返り、「(板橋さんの話を受けて)改めて地域と学校が連携できている地区だということが分かってよかった。今回のような顔が見える関係づくりの場を、今後も大切にしたい」と強調。登戸多摩川町会の会長を務める川鍋議長は「事件を受け、町会として何ができるか考えてきたが、難しい問題。私たちも一生懸命やるのみ。子どもに安心、安全を与えられるよう努めたい」と語った。
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