川崎市は先月25日、2019年の人口増減についてまとめた「川崎市の人口動態」を公表した。昨年1月から12月の間に、市全体の人口は1万3890人増加(前年比1491人増)。多摩区は1891人増(前年比242人増)で、7年連続の人口増となった。
区別では、全ての区が人口増。最も多かったのは幸区の3584人で、近年トップが続いていた中原区を抜き、政令指定都市移行後初めての結果になった。多摩区は3番目で、過去10年で最も多い増加数を記録。川崎区や麻生区では、増加数が前年より減少した。
多摩区の出生数は過去最少の1869人、死亡数は過去最多の1610人。これにより、自然増減(出生数―死亡数)は259人増で、前年より164人差が縮まった。市全体でみても、自然増数は初めて2千人を下回った。
転入から転出を差し引いた市の社会増減は、23年連続で転入超過。超過数の多い年代は20代で、進学や就職に伴う移動が目立つ。多摩区では2010年から14年までは転出超過だったが、15年以降は転入超過が続き、その人数も増加傾向。転入・転出先は、市内で麻生区や高津区、市外では世田谷区など、近隣市区が多くなっている。
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