多摩区・麻生区 社会
公開日:2020.04.10
生活福祉資金
緊急貸付で一時支援
多摩区社協に相談窓口
新型コロナウイルスの影響で収入が減った世帯を支援しようと、国の貸付制度「生活福祉資金」として、一時的な緊急貸付が先月25日に開始。神奈川県社会福祉協議会(県社協)が担い、多摩区社協が予約制で区民相談に応じている。
この措置は、休業や失業で生活資金が必要になった市民向けの貸付。休業者が対象の「緊急小口資金」は10万円以内、失業者の「総合支援資金」は原則3カ月まで単身世帯で月15万円以内、複数世帯は月20万円以内。いずれも無利子だが、措置期間や返済期限などを含め条件がある。生活保護世帯や就業していない場合は対象外だ。
多摩区社協では相談の予約受付が始まった先月25日から、電話の問い合わせが殺到。現状では、予約から面会まで1週間ほどかかるという。担当職員の一人は「電話応対が毎日続き、日中は通常業務にかかれないこともある」と人手不足を指摘。「日頃の地域とのやりとりが後手になりかねない」とも話す。
面会による相談は1人1時間以上で、1日の相談数は平均で10人強。申し込みの流れは、電話での簡単な聞き取りを経て面会を予約。相談を踏まえて県社協に必要書類を提出し、審査の上、約1週間で貸付が決定する。
相談の予約は多摩区社協【電話】044・935・5500。
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