デュオ「J&S陽だまりコンサート」で、音楽を通じた地域活動を続ける 小川 聖子(せつこ)さん 枡形在住 71歳
命尽きる日まで歌いたい
○…ピアノ奏者・河野順さんとの音楽グループで歌を担当し、活動歴は20年あまり。多摩区をはじめ市内8つの合唱団で、60代から90代の男女100人を超える団員の指導に携わる。今年3月以降は、新型コロナウイルス感染拡大で合唱団の練習や発表の場が失われてきた。「集まって歌うことを楽しみにしているみんなのことを思うと、すごく悔しい」。行き場のない思いを募らせる。
○…「J&S」結成後、2005年から市内を中心に福祉施設や病院、寺院を2人で訪れ、ボランティアでコンサートを開いてきた。新潟県中越沖地震で被災した長岡市は約8年、柏崎市は約3年にわたり訪問。一度の訪問で1週間ほど滞在し、仮設住宅や集会所へ歌を届けてきた。「被災した方たちはその日の生活で精いっぱい。音楽を聴く余裕なんてない」と思いをはせる一方、お礼にもらった野菜で帰りの車中がいっぱいになることも。「歌で喜んでもらえるのはうれしい」
○…生まれも育ちも枡形。幼少から自宅の小さなピアノを触るのが好きで、小学生のころから個人指導を受けてきた。複数の音楽講師から歌とピアノを習い、中高は合唱部に所属。洗足学園音楽大学では声楽を専攻した。大学院で日本歌曲を学び、私立中学校に4年間勤務。その後、近所の小中学生や大人への個別指導に従事した。「10個くらい褒めて1個注意する」という教え方は今の指導につながっている。
○…指導する合唱団の練習は公園などで徐々に再開。インターネットが使える団員は少なく、オンラインでの活動は難しい。「集まれない、会えないのが一番つらい」と本音をこぼす。「コロナが収束して、団員が安心して一緒に歌える日が待ち遠しい。歌を教えることが生きがいだから」
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4月19日