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多摩区・麻生区 経済

公開日:2020.07.31

市内観光事業者
地元で集客 促進へ
「GoTo」頼らず独自策も

  • カワスイを訪れる観光客

 政府の観光支援策「Go To トラベル」キャンペーンが今月開始。7月23日からの4連休を迎えたが、川崎市内の観光地や宿泊施設で大きな影響は見られなかった。

 17日にオープンした「カワスイ 川崎水族館」(川崎区)では連休中、予想していた混雑はなかった。川崎ホテル旅館組合(県旅館ホテル衛生同業組合川崎支部)の山本剛会長は「4連休中、多くの宿泊施設で予約が少なかったと聞く。東京観光も敬遠され、8月も『GoTo』の効果は期待できない」と話す。新型コロナウイルスの感染が後を絶たない中、川崎市観光協会の斎藤文夫会長は「県内で行き来してもらうしかないだろう」と、地元間で観光促進をねらうことを挙げる。

あすから夏休み市民客足見込む

 「カワスイ」の入館者は市民の割合が高く、担当者は「8月1日から小中学校は夏休みに入るので客足が増えるのでは」と見込む。5月に開業したホテルメトロポリタン川崎(幸区)の担当者は「地元に住む方にも、日常とは異なるホテルの雰囲気を味わってほしい」と呼びかける。

 市が6月から申込受付を開始したプレミアム付き商品券「川崎じもと応援券」は、市内在住、在勤、在学者を対象にホテル、旅館でも宿泊費や飲食費に利用可能。川崎日航ホテル(川崎区)では同券を活用した宿泊プランの販売を予定する。

 市内の宿泊施設の多くは例年の夏休み、市内や東京都内で開催されるイベントのほか、学生スポーツの大会等に参加するための拠点として全国から利用客が訪れる。しかし、今年は新型コロナでイベントや大会が軒並み中止。山本会長は「利用や予約が前年比8割減という施設もある。遠方からの利用が期待できない中、地域で活路を見出せれば」と語る。

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