パーキンソン病における地域連携を課題に、多摩区内の医療・介護従事者が2017年から取り組む多職種連携の会(PNT)。大塚製薬(株)のサポートのもと、服薬やリハビリ、入退院支援等について意見を交わす勉強会を続けてきたが、コロナ禍で今春の「第7回」が延期に。活動再開への一歩として11月12日、医師らによるライブ中継の講話が行われた。
当日は看護師や薬剤師、ケアマネージャー、ヘルパーなど70〜80人がオンラインで視聴。市内会議室を発信拠点に、多摩ファミリークリニックの大橋博樹院長が進行を務め、登戸内科・脳神経クリニックの加茂力理事長と同院リハビリテーション科の三上恭平科長、聖マリアンナ医科大学脳神経内科の白石眞准教授が講話した。
新たな参加者もいる中、テーマは「もう一度みんなでパーキンソン病を知ろう」。加茂理事長は患者の例や症状について説明し、「『もしかしてパーキンソン病』と考えることはとても重要」と呼びかけた。三上科長はリハビリの動画を交えて解説。「コロナ下では身体活動の低下を防ぐ精神面を含めた関わりが必要」と語った。
次回 「参加型」に
来年2月には中止となっていた7回目のPNTを予定。「退院後の施設をみんなで考えよう」と題し、ウェブ会議で意見交換できる形を模索する。加茂理事長は「介護保険の仕組みなど医師が分からないこともある。参加型で上手く議論できれば」と期待する。
神経難病のパーキンソン病は治療の長期化や患者と家族の高齢化などが課題とされている。PNTを企画する大塚製薬の市橋大樹さんは「地域の患者さんの役に立つような活動を今後も行っていきたい」と思いを話す。
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