創立60周年を迎えた川崎市立中野島小学校(今広道校長・児童858人)は11月21日、アリーナで記念式典を挙行した。会場内は感染症対策を講じ、開催規模を縮小して後半の祝賀会は中止に。式典では児童の運営委員会「中野島プロジェクト」(NP)が司会を担当。学年ごとに合奏など発表を行い、ラストは5、6年生の合唱「いのちの歌」で花を添えた。
音楽専科の教員2人のもと、授業で発声や合奏などに力を入れる同校。式典では「なかのしま ミュージック フェスティバル」と題し、1年生が言葉による表現(合唱)、2年生から6年生はそれぞれリコーダーや鍵盤ハーモニカ、打楽器などによる合奏を披露した。今回の5、6年生による合唱の選曲は「今、みんなが置かれている状況」をイメージし、生まれてきたことや出会い、命への感謝をつづった「いのちの歌」に決定。思いの込もった歌声が出席者の涙を誘った。
会場には6年生のみ常時着席し、他学年は発表ごとに入れ替え入場。6年生以外の児童は式典の様子を各教室のモニター中継で視聴した。司会は「NP」の6年生4人が中心で進行。児童入れ替えの待ち時間に、学校に関するクイズや感想コーナーなどMCで場を盛り上げた。
一体感と感動を
式典の2日前には、毎年恒例の保護者向け発表会「中(なか)小ステージ」を規模縮小のもと開催。各学年が式典と同じ合奏等を披露し、好評を博した。
今年度はコロナで学校行事に大きな影響が及ぶ中、同校では春から10月に延期された運動会「スポーツフェスタ」、11月の中小ステージ、記念式典を無事に開催。換気や手洗い、3密回避など感染対策を徹底し、全校児童に「やりがい」を味わってもうらおうと教職員やPTAらが一丸で力を尽くしてきた。今校長は「地域や保護者の理解と協力があって、3つの行事が実現できた。本当にありがたい」と感謝をにじませた。
当日は過去10年間の元校長2人や歴代PTA会長4人をはじめ、創立60周年記念事業実行委員長の吉澤偉臣さんに、感謝状が贈られた。
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