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多摩区・麻生区 文化

公開日:2021.02.05

父の卒園ソング、絵本に
菅在住 瀬戸口あゆみ  

  • 絵本を手にする瀬戸口さん。国立青少年教育振興機構認定「絵本専門士」でもある

  • 公開中の動画で「そしておめでとう」の手話を披露する瀬戸口さん



 絵本とパントマイムのパフォーマンスユニット「おむすびひろば」として活動する、菅在住の瀬戸口あゆみさん(30)が、卒園をテーマにした絵本『そして おめでとう』を先月刊行した。





 同書は同名の手話ソングを絵本化したもの。NHK番組「おかあさんといっしょ」で「体操のお兄さん」を13年間務めた、あゆみさんの父・瀬戸口清文さん(享年64)が作詞・作曲。あゆみさんの卒園に合わせて1997年に発表し、本人の卒園式でも流された思い出の曲だ。





 「自分のために父が作ってくれたこの歌を、卒園歌として広めたい」。そんな思いで、2年半前に絵本づくりが始動した。母と2人の兄、出版社と編集者とで企画を進行。清文さんの詩に、絵本作家のえがしらみちこさんの水彩画が重なり、試行錯誤の末に完成した。表紙には、家族のシンボルツリーとして清文さんが実家に植えたミモザをちりばめた。「家族と制作チームの心が一つになった」と、あゆみさん。「コロナで満足な卒園式ができない今、お祝いの気持ちを込めて、大人から子どもにプレゼントしたい作品になった。この絵本を持って、地域の保育園などでパフォーマンスできたら」と思いを語る。





 番組を卒業後、1千以上の歌や振付をつくり、「運動あそび」の第一人者として全国で活動していた清文さんは、3年前に他界。父の影響を受け、あゆみさんは絵本通販サイトの会社に勤めながら「絵本のおはなしお姉さん」として活動する。音楽活動も行う夫「パントマイムのお兄さん」の金子しんぺいさん(32)とユニットを組み、保育園や商業施設など市内外でパフォーマンスを展開している。





 絵本の発行に合わせて、清文さんの曲「そして おめでとう」(「セトちゃんのうたっておどって元気にわっしょい2」に収録)の手話動画を制作。あゆみさんが歌を手話で表現している。動画は絵本巻末の2次元コードから視聴できる。





 同書はニジノ絵本屋発行、32ページ、1870円。各書店またはインターネットで購入可。

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