多摩区出身で在住の競泳選手・成田真由美さん(50)=横浜サクラスイミングスクール(青葉区)=が、東京パラリンピックの日本代表に選出された。日本パラリンピック水泳連盟と日本知的障害者水泳連盟が、代表内定選手27人の一人として先月発表。パラ5大会で金メダル15個を獲得した「水の女王」が、2大会連続6度目の舞台に集大成として挑む。
「集大成」笑顔で
成田さんは東京2020組織委員会では理事で唯一のパラリンピアンとして活動を継続。競泳選手として自国開催の東京パラリンピックに照準を合わせてきた。代表選考会を兼ねた5月のジャパンパラ水泳競技大会では、女子50メートル背泳ぎと50メートル自由形(いずれも運動機能障害S5)に出場。その結果、「混合4×50メートル20ポイント フリーリレー」への出場が内定した。同種目は男女混合4人のチームで競い、ポイントの20はクラス分け数字の合計の上限を指す。この夏を最後のパラリンピックと位置づけ、「自分にとって集大成。笑顔で締めくくることができたら」と思いを込める。
コロナの影響で東京2020の開催延期が決まった昨春は、「泳げない期間が2カ月くらいあって不安だった」。トレーナーの自宅での筋力トレーニングなど、できることを地道に積み重ねてきた。コロナ禍が続く中、安全に開催できるのか、外国人がどのくらい日本に来てくれるのか。「いろいろな人たちの力を借りなければと思う」。さまざまな思いをめぐらせる。「外国人選手の家族や、応援したい人たちも来られないのかな」とも心配する。
川崎、活動拠点に
市内の取り組みとして川崎市民文化大使を9期務め、誰もが自分らしく暮らせる社会をつくる運動「かわさきパラムーブメント」の共同実行委員長を福田紀彦市長と担う。この運動を表す、「パ」をデザインした実践店向けの掲出用ロゴステッカーは成田さんの発案だ。「生まれ育ったまちで市民も一緒にずっと活動できることが誇り」
東京2020は「東京を変えるチャンス。もっと改善する点はあるし、開催がゴールではない」と強調。「終わった後も、また川崎に来てもらえたらうれしい。そのための活動は続けたい」
成田さんは中学生のころ脊髄炎の影響で車いす生活になり、23歳で水泳を始めた。アトランタ、シドニー、アテネ、北京のパラリンピック4大会に連続出場し、金15と銀3、銅2の計20個のメダルを獲得。北京を最後に第一線から身を引くも、「泳ぐことで、パラリンピックを盛り上げたい」との一心で2015年、7年ぶりに現役復帰。リオ大会ではアジア・日本新記録を更新した。
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