川崎市と災害時協定を結ぶ、三菱自動車の「PHEV(プラグインハイブリッド)車」。人工呼吸器用の外部バッテリーへの充電について、災害時の停電対応策として有効だとする検証結果がこのほどまとまった。三菱自動車工業と東日本三菱自動車販売、医療監修を担った国立病院機構箱根病院は今月7日、市庁舎を訪問。福田紀彦市長に報告した。
三菱自動車の執行役員、若林陽介氏は「医療機器への給電はかねてからの課題だった。これを機にさまざまな場面で貢献をしていきたい」とあいさつ。福田市長は「停電時に不安を感じてきたが、医療機器を使用している在宅患者の方の安心につなげることができる」と期待を寄せた。
同車は車内にコンセント(100V・AC電源、最大1500W)を装備。ガソリン満タン、満充電の状態でエンジンでの発電も組み合わせると、人工呼吸器の外部バッテリーを1000個の充電が可能だ。16個まで同時に充電できる。
市の担当者は「市内には在宅で人工呼吸器を使用している人が約50人おり、今後はこうした人たちにどう届けるかを具体的に検討していく」と話した。
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