「増強を中心にたくさん友達を増やしていこう」と、今年度のテーマを掲げた。先月も新たな会員が増え、28人に。「自分から進んで友達をつくっていくことが私のモットー。会員は兄弟親子以上ですから」。少年サッカーの試合やタイ・アカ族の国際支援など、委員会ごとに多様な奉仕に力を注ぐ。
登戸新町で石炭の卸売業を営んできた父親が他界し、同社を継いだ23年前。「寂しくて、若い友人がほしかった」と、当時の川崎稲生ロータリークラブに入った。稲生では08年度に会長を経験。市内北部のグループ内で初の女性会長と言われたが、「経営者ですから、男も女も関係ない」。親睦を深め、結束をより強くした。
登戸小の同級生が仕事で長い付き合いになったり、相模女子大高の先輩がロータリアンの妻としてつながったりと、縁が続く。1958年創業の家業に入る前、日本銀行に4年勤めた経歴も。経営者の今、勤続50年以上の専務に信頼を置き、夫の存在も支えだ。「つらくても、その分友達ができた。だから楽しい」
5年ほど前、台湾の学生をホームステイで受け入れた。9カ月間、互いの国を知り合い、日本のお母さんと慕われるまでに。「子どもがいないから若い人に興味がある。コロナ禍でもめげずに、暑い中サッカーや野球をする子たちを見ると涙が出る。夢をつぶしてはいけない」。次代を思う。
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