新型コロナの陽性患者を受け入れる重点医療機関で、指定管理者の聖マリアンナ医科大学(宮前区)が運営する宿河原の川崎市立多摩病院(長島梧郎院長)。「Withコロナ時代を迎えて」と題したシンポジウムを9月1日、多摩市民館大ホールで開いた。
「コロナに対して今後どうすべきか、広い視野で議論できれば」と司会を務めた長島院長。川崎市医師会の岡野敏明会長、多摩区医師会の岸忠宏会長=人物風土記で紹介=ら6人が登壇し、ワクチン接種や医療現場の現状、今後の展望について意見を交わした。
登壇者は他に、基調講演も行った聖マリアンナ医科大学感染症学の國島広之教授、多摩病院総合診療内科医長でICT委員長の本橋伊織さん、同院医療安全管理室・感染管理認定看護師のアニン祥子さん。同院の「登録紹介医の会」として、区内外の医師ら40人以上が参加した。
岡野会長はワクチン接種、濃厚接触者の検査、自宅療養者への対応の3点を重点事項に提示。自宅療養中の陽性者に対し、「皆、自宅で不安を抱えている。『変わりないですか』『薬は足りてますか』という電話に少しでも時間を割いてほしい。救急の負担も相当軽減される」と訴えた。
本橋さんは、8月からほぼ満床が続くというコロナ病棟で、「看護師は2、3時間入ったまま水も飲めない」と負担増を指摘。感染拡大の流れを大きく変える一手として、ワクチン普及に期待を込めた。看護の立場から後方支援を担うアニンさんは「出口の見えない長期戦。恐怖と日々闘っている」と現状を表現。そうした中で、専門病棟で職員感染がないことを成果に挙げた。
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