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公開日:2021.10.01
専修大
支援つなぎ、食料学生へ
区内有志の活動 契機に
専修大学は9月24日から30日、コロナ禍で経済的な影響を受ける学生を食料品の無償提供で支える「学生への食料支援プロジェクト」を実施。平日の5日間、生田キャンパス(東三田)では計300人に食料品等が配布された――。この初の取り組みは、多摩区内の有志企業らが2月から続ける食料支援活動がきっかけとなっていた。
同プロジェクトでは、東京・神田キャンパスの150人分と合わせて計450人分の食料品等を準備。約3日分のレトルト食品や米、菓子などが袋に詰められ、ほかに生理用品も用意された。
生田キャンパスでは初日の24日、事前申込で最多の119人が支援を希望。1時間の配布時間に学生が順次訪れ、袋を手にした。申込者の8割以上は一人暮らし。3年生の菅谷千晶さんは「最近はバイトのシフトが減って、できるだけ節約したいのでありがたい」、2年生の男性は「飲食系のバイトで仕事がなくなってしまって、今度別の面接に行くところ」と現状を語った。
今回の支援物資は、専修大交友会と育友会からの寄付金で購入した食料品に加えて、「食支援ネットかながわ」「Stock Base」「レッドボックスジャパン」ら民間団体が協力。これらの団体は、区内で学生の食料支援を続ける「多摩区応援プロジェクト」の紹介でつながった。
地元企業らが連携する応援プロジェクトは今年2月から月1回、登戸での食料配布を継続。専修大も学生への情報発信や視察を行っていた。当初から携わる大津慎一郎さん(ENBRIDGE代表)は「引き続き支援が必要な状況。今後は学生だけでなく、地域で困っている方も支援していけたら」と先を見据える。
専修大では10月以降も食料支援を予定。同大担当者は「これまで奨学金の支援等はあったが、物資の無料提供は初めて。事前申込は3日ほどで定員になり、需要を感じた」と話している。
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