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多摩区・麻生区 文化

公開日:2021.10.29

川崎漁協
10年ぶり ウナギ放流
多摩川・宿河原付近に400匹

  • ウナギを多摩川へ放流する相楽地区長(左)

  • 放流前のウナギ

 川崎河川漁業協同組合(竹仲密昭組合長)は10月22日、宿河原付近の多摩川でウナギ約400匹を放流した。ウナギの放流はおよそ10年ぶりといい、資源保護や回復につなげたい考えだ。



 今回のウナギは愛知県産で、養殖して2年目のもの。10キロ分を同組合が購入し、宿河原地区(相楽義雄地区長)の会員らが放流した。



 毎年、アユやフナの放流に取り組んできた同組合。一方、ウナギは高価かつ漁獲量によって手に入らないこともあり、長く放流できていなかった。「ウナギは多摩川に元々いる魚だが、自然環境の変化で生息しづらくなった。多摩川で育ったウナギは海に出てマリアナ近海で産卵し、仔魚が帰ってくる」と竹仲組合長。今後も放流用のウナギを確保できれば継続する方針を示す。二ヶ領せせらぎ館の水槽ではウナギ2匹を展示している。



 同漁協宿河原地区では今月20日、多摩高校裏の多摩川浅瀬でアユの産卵場所づくりも実施。石を積んで水流を緩やかにする仕組みで、産卵期に備えた。

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