冬のまちを彩る、色とりどりのイルミネーション。多摩区内の住宅でも、それぞれの思いを抱えて飾り付けを続ける住民がいる。
子どもたちに夢を
野戸呂稲荷神社(菅野戸呂)の裏に位置する住宅地で、暗い中にパッと現れる一軒家の光。屋根まで届くクリスマスツリー型の電飾とプロジェクションマッピング、多数のキャラクターが出迎えてくれる。中野清さん・弘美さん夫妻が自宅で手がける、自慢のイルミネーションだ。
「近所の子どもたちに喜んでもらいたくて」と10年ほど前にスタートし、近隣住民の理解を得ながら年々飾りを増やしてきた。ハロウィーンの季節から装飾し、約70人が集まる子ども会のパレードでは人気スポットに。クリスマスには、清さんがサンタクロース姿になって子どもたちを迎えたこともある。
「劣化でケーブルが切れっちゃって、直しながら続けている」と清さん。今年も正月までは点灯予定。「親子連れで見に来る人も多い。うちは子どもがいないから、来てくれることが励みになる」と笑顔を見せた。
近所の絆 連なる
県立生田東高校近く、生田8丁目で接する五反田自治会と生田山の手自治会の住宅十数軒が、ささやかな光でつながる「イルミネーションストリート」。本格始動して3年目の今年も、一帯に明かりが連なっている。
発起人の中里好市さんが中心となり、各住宅や隣接する森林に電飾を設置。ソーラーバッテリーのLEDライトのため天候に左右されるが、晴れた日にはより長い時間光を楽しむことができる。
元々、美化活動の延長で地域をきれいにし、「犯罪のない安全なまちに」との思いで始めた中里さん。「普段真っ暗な道なので、高校生も楽しんでくれている。今年も皆さんの協力で仕上げることができた」と、感謝をにじませた。
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