住宅火災の人命救助に貢献したとして多摩消防署は1月20日、菅北浦在住の小山昇さん(67)に感謝状を贈った。
火災は1月2日の午前4時25分ごろ、菅北浦2丁目の木造2階建て住宅で発生。近所に住む小山さん夫妻はこの日、正月ということもあり明け方まで起きていた。妻・美津恵さん(68)は「バキバキという音がして、(自宅の)障子が真っ赤に染まっていたので開けると、前の家から火柱が立っていた。本当に怖かった」と状況を思い返す。小山さんは周囲の住民に知らせ、火事になっている家へ向かうと、開いていた玄関ドアから室内へ。2階から下りる階段の途中で立ち止まっていた住人の男性(88)を抱えて避難させ、続いて1階奥にいた女性(86)を外に連れ出した。
小山さんは30代のころ8年ほど消防団に所属。現在は息子も団員だという。今回の行動を振り返り、「何も考えずにドアを開けて、引っ張り出していた。当たり前のことをやっただけ」と小山さん。自宅を訪ね、感謝状を手渡した多摩消防署の若林薫署長は「我々よりも地元の人の方が近所のことをよく知っている。本当に勇気ある素晴らしい行動だった」と謝意を表した。
同火災では住宅1棟が全焼。原因については21日時点で調査中という。
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