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多摩区・麻生区 教育

公開日:2022.06.03

カリタス学園
児童守り、心一つに
事件3年 寄り添い続け

  • 講堂(左奥)でミサを行うカリタス学園=先月28日、午前10時前

 登戸新町の刺傷事件から3年を迎えた5月28日、カリタス学園(中野島)は亡くなった児童、保護者の2人への追悼ミサを開いた。毎年この日に行い3回目に。児童や保護者、同学園の教職員と中高生ら約250人が参列。講堂の祭壇には関係者100人近くが献花に訪れ、祈りを捧げた。

 カリタス小学校の倭文(しとり)覚(さとる)教頭は「昨年までと変わらず2人をしのび、今も忘れていないという思いを伝える日」と吐露。「2人の思いを受け止めながら、児童と保護者、教職員で一つになってミサを捧げた」と胸中を明かした。

 児童の安全な登校を掲げ、同校では登校経路を複数の駅に分散し、小田急線の利用者には向ヶ丘遊園駅からスクールバスを運行。JR南武線では登戸駅から低学年がスクールバス、高学年が市バスで登校できる。市バス利用の希望があれば対応するほか、中野島駅から徒歩での登校も可能とし、各駅や通学路では警備員や教職員、保護者のボランティアが見守りを続けている。

地域交流 活発化へ

 中野島中学校区のPTAや教職員、幼稚園などが名を連ね、カリタス学園も参加する地域教育会議では例年11月に「こどもふれあいステージ」を主催。同学園の講堂で地元の小中高生らが歌や演奏を披露するイベントだが、過去2年間はコロナの影響で中止となった。

 同会議は今年度1回目の定例会と総会を5月25日に開催。次回は7月20日で、年度内の行事などについて協議予定だ。

 倭文教頭は「コロナで運動会や学習発表会など行事ができず、地域の方との接点が減ってしまっている。感染状況が落ち着けば少しずつ再開したい」と思いを寄せた。

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