川崎商工会議所のサービス業部会がこのほど、「川崎観光研究会」を立ち上げた。2年後の市制100周年を見据え、部会長の阿部勝さんは「観光や文化を盛り上げて経済活性につなげていきたい」と意気込む。
同部会ではアフターコロナの川崎を展望。羽田空港では外国人観光客の受け入れが今月再開し、同空港と川崎臨海部を結ぶ「多摩川スカイブリッジ」効果などでインバウンド需要が高まるとの見方を示す。加えて、市制100周年は市内の人や文化が交流する契機となることから、研究会の設立に至った。
市内には生田緑地や川崎大師などの観光名所、日本民家園等の文化施設があり、川崎フロンターレをはじめとしたスポーツゲームも行われている。だが、阿部さんは「市内の観光・文化のポテンシャル(可能性)をまだ引き出し切れていない」と分析する。
今後は組織づくりに着手。サービス業部会内にはホテル業や旅行業の企業が複数所属しており、まちづくりに関わる若手経営者のアイデアも含め意見交換を図りながら「観光・文化都市 かわさき」をつくり上げていきたいという。市観光協会や市文化財団、市スポーツ協会らとの連携も視野に入れている。
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