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公開日:2022.07.15

川崎市小田急
河川敷活用 社会実験へ
多摩川、夏秋に計3カ月

  • 昨秋、1日のみ開催したカワノバ

 河川敷の新たな利活用を掲げ、登戸地区で川崎市と小田急電鉄が展開する「登戸・多摩川カワノバ」。昨年11月のイベント開催に続き、今年は夏季と秋季にそれぞれ1、2カ月程度、キッチンカー出店などによる社会実験を計画。協力団体や企業を募り、管理・運営体制を検討していく。

持続可能な場に

 市と同社が昨春定めた「小田急沿線川崎エリアまちづくりビジョン」に基づく取り組み。バーベキューのごみ問題や騒音といった課題解決を図りながら水辺のにぎわいを創出しようと、第一歩として昨秋に1日限定のイベントを初開催した。当日はスケートボード体験会やフリーマーケット、地元飲食店の出店等を展開し、区内の親子連れなど約千人が来場した。

 イベント参加者や周辺住民へのアンケート、今年1月と2月に開いた地域意見交換会の結果を踏まえ、持続可能な取り組みとするため数カ月にわたる社会実験を始める。小田急電鉄の担当者は「登戸の魅力の一つになるような利活用が期待される一方で、周辺環境の改善や事業性の確保等、下支えする管理運営体制づくりの検討が必要」と課題を指摘。市担当者は「(イベントは)準備期間が短い中、情報が行き渡っていないという声もあった。広く周知しながら取り組めれば」と先を見据える。

 社会実験は登戸地区広場と小田急高架下で、8月10日から9月5日の約1カ月と、秋に2カ月程度を予定。キッチンカーや休憩施設の設置、スポーツ体験教室などを行い、多様な主体による体制づくりを模索していく。同広場ではスポーツで利用できるコンクリート舗装も施され、7月中に運用を開始する。

 実験開始に向け、協力企業や団体を7月20日まで募集。市サイトに記載の注意事項に同意の上、申込書を市建設緑政局に送付する。小田急電鉄は「課題解決に取り組みたい方々と一緒に、持続可能な魅力づくりの検討を進めたい」としている。

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