市政報告 子どもたちが自らの資質・能力を伸ばしていけるような支援の充実を 川崎市議会議員 かがみ まさひこ
◆ギフテッドを救い出す
みなさんは、特定分野に特異な才能のある児童生徒、いわゆる「ギフテッド」をご存知でしょうか? 文部科学省も「ギフテッド」を支援しようと検討を始めました。ギフテッドとは、平均よりも顕著に高い能力を有するとされており、絶対条件ではないものの日本ではIQ130以上と言われており、全体の2〜3%つまりクラスに1人はいる計算になります。ギフテッドは認知度が低く、その特徴からASDやADHD等の発達障がいと誤診されるだけでなく、社会とのズレが生まれ、生きづらさを抱えている場合も数多くあります。特定分野に特異な才能のある児童生徒がいるということを一人でも多くの教職員や保護者に知っていただくことが、「ギフテッド」を見つけ救い出し、場合によっては生きづらさを感じている「ギフテッド」の支援となるのです。
◆不登校児童生徒に対する支援
鎌倉市教育委員会では、不登校、あるいは休みがちになっているなど学校に通うのがつらいと感じている子どもを対象とした「かまくらULTLA(ウルトラ)プログラム」を始めました。森、お寺、海などの鎌倉の地域特性を生かしたプログラムの中で、参加者一人ひとりが個性や特性に応じて自分らしく学んでいく方法を見つけていくことを目指しています。不登校、あるいは休みがちになっているなど学校に通うのがつらいと感じている児童生徒に、自分らしく学んでいく方法のきっかけを提供することは大変有意義です。不登校の要因や支援ニーズは多岐にわたり、その全てを学校・教育委員会のみで担うことは限界があるため、不登校児童生徒の支援を実施する際には、民間団体その他の関係者相互の密接な連携が必要です。オンラインを活用した多様なコンテンツや体験・学習の機会の提供等について、一層の支援の充実を6月の議会で市教育委員会に要望しました。
ロート製薬(株)は、次世代を担う子どもたち一人ひとりの個性を尊重した未来社会を実現すべく、自分らしく探究しようとする心の”眼の芽”を育てる「ロートこどもみらい財団」を設立しました。現在の教育制度の下では十分に力を発揮しづらい子どもたちなどに対して、コミュニティづくり、アイデア実現に向けた助成金とメンタリングの支援による実践的な学び、多様な領域の専門家や技術に触れ自身のスキルやアイデアを磨くプログラムの提供をすでに開始しています。
不登校児童生徒だけでなく、全ての子どもたちが自らの資質・能力を伸ばしていけるような「自ら学ぶ楽しさ」の気付きにつながる仕組づくりを民間企業・NPO法人等と連携してまいります。
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4月19日