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公開日:2023.03.31

生田出張所
キッチン利用 検討へ
地域カフェ協力で試行

  • 屋上から見た多目的スペース。左側にキッチン、右側にキッズスペース

 新庁舎の開所から2年が経とうとしている多摩区役所生田出張所(生田7の16の1)。3階の多目的スペースの一角にはキッチンコーナーがあるが、コロナ禍で今まで利用されてこなかった。同出張所は3月22日、キッチンの開放に向けて生田第2地区民生委員児童委員協議会の協力で地域カフェを開催。委員や利用者の声を踏まえ、利用ルールを検討していく。

 生田出張所は老朽化による建て替えで2021年6月に新庁舎が開所。地域の身近なコミュニティ拠点として、多目的スペースには自由に使える机や椅子、キッズコーナー、キッチンコーナーが設けられた。大間口のサッシを開くと屋上とつながる開放的な場所だ。

冷蔵庫なく課題も

 今回は、生田第2民児協が生田保育園そばの住宅(西生田3丁目)で開いている地域カフェ「ゆるカフェ・ミンジー」の出張版として、キッチン利用の試行が実現。スタッフ7人でコーヒーや紅茶、菓子を提供し、午前11時から午後3時までの間に41人が利用した。

 キッチンにはIHコンロや流し台、換気扇があるが、冷蔵庫や食器類は備えていない。同カフェの責任者、池谷元良さん(71)は「冷蔵庫がないのでクーラーボックスで対応。夏場は心配」としつつ、「広くて開放感があるので交流の場としてはいい」と話していた。

 同庁舎の建設時には民間事業者が設計・整備するBT方式がとられ、事業者の提案に盛り込まれたのがこのキッチンだった。市内では市民館の調理室以外にキッチンがある庁舎はないという。

 試行のカフェは事前告知をしていたこともあり、自習や読書等で机を使う普段の利用者の姿はなかった。同出張所の担当者は「一般の利用者が入りやすいよう、スペースの分け方など工夫も必要かもしれない。結果をまとめ、運用方法を検討する」と展望する。

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