多摩区・麻生区 社会
公開日:2023.04.07
多摩区公示地価
下落地点なく上昇傾向
遊園駅南口付近最も高く
土地取引や公共事業用地の買収の指標として、国土交通省が毎春発表する公示地価。神奈川県が先月まとめた資料によると、川崎市の住宅地はすべての区で上昇を示し、市全体の平均変動率は1・7%(前年0・6%)と上昇率が拡大。区ごとに見ると、川崎、幸、中原、高津の4区で2%以上、多摩、宮前、麻生も1%以上の上昇となった。
商業地も市内すべての区で上昇。市全体の平均変動率は4・3%(前年1・5%)と上昇率が拡大した。区ごとでは、川崎、幸で5%以上、中原、高津で4%以上、麻生で3%以上、多摩、宮前は2%以上の上昇だった。
川崎市と多摩区の平均変動率をそれぞれ比較すると、住宅地の市185地点の上昇率は1・7%、多摩区35地点の上昇率は1・3%だった。商業地では市57地点の平均が4・3%、多摩区5地点は2・6%だった。全用途の平均変動率は市249地点で2・3%、多摩区40地点で1・4%だった。
区内で調査対象となったのは住宅地35地点と商業地5点。住宅地は1%以上の上昇率の地点が18地点あり、昨年の8地点から大きく増えた。区内で上昇率が最も高かったのは「宿河原2丁目147番」の3・8%。変動率がマイナスになった地点はなかった。商業地は5地点すべてで上昇。「登戸字庚耕地2736番5」で最も高い4・6%の上昇を見せた。
都市計画区域などから選ぶ標準地の公示地価は、1平方メートルあたりの価格(1月1日時点)。不動産鑑定士が算出する。県内の調査対象の標準地数は、前年と同じ1787地点だった。
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