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多摩区・麻生区 トップニュース社会

公開日:2023.05.26

給水スポット
市内100カ所に拡大へ
マイボトルの利用推進

  • 多摩区役所1階の多摩区ソーシャルデザインセンターに設置されている給水スポット

 川崎市は、多摩区役所1階の多摩区ソーシャルデザインセンターや三田と中野島のこども文化センターに設置している「給水スポット」を、5月から市内全域で約100カ所に拡大する。2年前から実証事業を行い、500ミリリットルペットボトル約32万本分の削減効果が見られたことから決定した。

 拡大に伴い、各区の市民館やスポーツセンター、こども文化センターなどにウォーターサーバーを順次設置。サーバーは基本的に冷水・常温水が出るもので、マイボトルを持参することで誰でも給水が可能だ。給水スポットは市内合計で約100カ所となり、設置状況は市のウェブサイトで随時更新されている。

 プラスチックごみによる海洋汚染が国際的な問題となる中、市は2020年に「川崎市プラスチック資源循環への対応方針」を策定。方針に基づく取り組みの一つとして、ペットボトルの使用を減らし、マイボトルの利用を推進することを目的に、21年から給水スポットを試験導入した。

 2年の実証事業で、各区の区役所、一部のこども文化センター、環境啓発施設などに計32台を設置。市によると利用実績は約16万リットル、500ミリリットルのペットボトルにして約32万本分に相当する。利用者からはペットボトル削減に関する肯定的な意見のほか、「熱中症対策にもなる」といった声も挙がったという。

 市は現在、水道設備の付設状況などを踏まえて設置を希望する施設を調査中。担当者は、「こども文化センターを中心に、可能なところから設置を進めている。6月末までに100カ所に設置したい」と話している。

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