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多摩区・麻生区 社会

公開日:2023.06.30

「懐かしい」時計塔完成
新本庁舎が姿現す

  • 6月19日に完成した新本庁舎

 川崎市役所新本庁舎が6月19日に完成した。旧本庁舎をデザインした復元塔も姿を現し、市民から「懐かしい姿が戻ってきた」と喜びの声が上がっている。

 2012年に、神奈川県教育委員会が行う近代化遺産の調査対象になったことから、シンボルであった時計塔をはじめとする市役所通り側の一部を復元することが決定した。約36メートルの高さや階数も建設当時の旧本庁舎と同じになっている。担当者は「1938年に完成し、戦争をくぐりぬけてきた旧本庁舎をできる限り忠実に復元しました。これまでの歴史を学ぶことができる展示や周辺の景色が一望できる展望フロアも設置し、市民の皆さまに興味を持っていただける仕掛けをご用意しています」と話す。

 新本庁舎は地震や水害、それにともなう停電など、さまざまな災害への対策が施されており、発災時には災害対策活動の中枢拠点として機能する。

高層棟ライトアップ

 本庁舎の建築工事完了と7月1日の市制記念日を祝って市は1日(土)から7日(金)まで、新庁舎の高層棟を、市の多様性を表すブランドメッセージカラーでライトアップする。各日午後6時から10時まで。庁舎敷地内への立ち入りはできない。

 新本庁舎の一般公開は秋頃の予定。

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