暑さ慣れしていない梅雨明け直後に熱中症の救急搬送件数が急増する傾向にあることから、川崎市の環境・健康福祉・消防の3局は、6月から啓発に取り組んでいる。
環境局によると、過去10年間の梅雨明け前後の熱中症救急搬送者数のデータをまとめると、梅雨明け直後の1週間は143人から624人に搬送者数が急増していることが分かった。また、梅雨明け1週目と5週目では、過去10年間の猛暑日日数の合計は同じだが、搬送者数は1週目のほうが約1・7倍多く、「まだ体が暑さになれておらず、気温の変化に要注意」と話している。
町会で回覧
主な取り組みとして、予防方法などをまとめたリーフレットを作成し、全町内会・自治会で回覧、川崎駅中央通路などへのポスター掲示、熱中症予防の動画を同駅東口側(アゼリア地下街側)にあるアゼリアビジョンで放映、などを行う。これらの取り組みを通じて【1】暑さを避ける【2】のどが渇かなくてもこまめに水分補給【3】部屋の温度や湿度を確認―の3つを予防習慣にするよう呼び掛けていく。
環境局の担当者は「暑い日は日傘や帽子を使ったり室温が28度を超えないようにするなど、今の時期から、3つの予防習慣を意識して過ごしてほしい」と話した。
熱中症の予防動画や調査結果などは「川崎市環境総合研究所チャンネル」「川崎市気候変動情報センター」のウェブサイトで公開している。
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