多摩区・麻生区 社会
公開日:2023.08.18
ビッグモーター街路樹伐採
市、被害届を臨港署へ提出
川崎店前 土壌も調査
中古車販売大手「ビッグモーター」川崎店前(川崎区四谷下町)のオオムラサキツツジ6株が同社によって伐採されたとして市は8月4日、川崎臨港警察署へ器物損壊の被害届を提出し、受理された。あわせて店舗前の土壌調査を実施した。
土壌調査には川崎区役所道路公園センターの職員が現地を訪れ、ダブルスコップを使って店舗前2カ所の土を掘りだし、570ミリリットルの筒状の容器にそれぞれ採取。今後、環境総合研究所で成分の分析が行われ、結果は2〜3週間程度かかるとしている。
市によると、土壌調査は全国の同社店舗前の植栽が不自然に枯れるなどの問題を受けて実施。市内3店舗のうち、市が管理する道路に面する川崎店前と東名川崎インター店前でも同様の調査を行った。
一方、伐採の経緯について市は同社に説明を求める方針だ。市は来年全国都市緑化かわさきフェアを開催し、緑豊かなまちづくりを進めている。「こうしたタイミングでの事件は遺憾」と渡邉光次郎市建設緑政局緑政部みどりの保全整備課担当課長は語る。
川崎市内のビッグモーターの問題をめぐっては7月28日に川崎店前の街路樹が伐採されていることを確認し、31日のヒアリング調査で同社が伐採したことを認めた。福田紀彦市長は8月1日の記者会見で「倫理観がない。腹立たしい。市民の大切な財産を棄損させたことは大きい」と怒りをあらわにしていた。
(8月9日起稿)
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