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多摩区・麻生区 社会

公開日:2023.08.25

生田緑地
キャラでルールを周知
「動植物は観察するだけに」

  • 設置された塗り絵コーナー

  • MOCHIDASUN(モチダサン) 緑のスーツに赤いマント。トレードマークは、頭とお腹の太陽。モチダサンの”サン”は太陽(SUN)の意味。生き物を生田緑地から「持ち出さない」ように呼びかけるヒーロー。生き物の声が聞こえ、コミュニケーションがとれる。

  • とりたま 身長2m15cm(本当は2mだが、頭のサイレン部分を足している)。野鳥の妖怪で、生田緑地で暮らす生き物を持ち帰った人の家に行き、生き物を取り返す役割を担っている。翼はあるが、身体が重く、空を飛ぶことはできない。

  • MOCHIKOMAN(モチコマン) 緑のスーツに、ふんわりとしたスカート。頭には、左右で色違いのお花飾りを付けるオシャレさん。生き物を「持ち込まない」ように呼びかけるヒーロー。特に、生田緑地の花が大好き。背中に羽根があるが、飛ぶことはできない。

 生田緑地共同事業体の職員が考案した3体のキャラクターが、生田緑地のルールを周知することに一役買っている。

 動植物を生田緑地から持ち出したり、持ち込んだりする人がいることが課題だった。同共同事業体の統括責任者である鈴木和久さんは「生態系が崩れる可能性がある。動植物を観察するだけにしてもらい、観察後は必ず自然に返してほしい」と呼びかける。

子どもから大人に

 キャラクターを使用して、主に子どもにルールの周知を図ることで、大人にも伝わると考え、2022年8月に「モチダサン」「トリタマ」が誕生。同年11月に「モチコマン」も完成した。

 名前の通り、「モチダサン」は動植物を持ち出さない、「モチコマン」は持ち込まないことを呼びかける。「とりたま」は持ち帰った人の自宅を訪れ、取り返す役割だ。

 昨年の夏には、「モチダサン」のイラストをうちわに印刷し、虫かごを持った親子連れに配布。今年3月に同緑地で開催された「スプリングマルシェ」では、3体のパネルを展示した。

塗り絵コーナーも

 今年の7月25日には、東口ビジターセンター1階に3体を描ける塗り絵コーナーを設置。多くの子どもたちが塗り絵を楽しんだ。鈴木さんは「生田緑地のルールをキャラクターを通じて知ってもらいたい」と話した。塗り絵コーナーは8月31日まで設置予定。

 9月30日に開催予定の「お月見フェスタ」では、同緑地のさまざまなキャラクターと写真が撮れるフォトスポットを設置する。そこに3体のパネルも展示するという。

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