多摩区・麻生区 文化
公開日:2023.11.24
市文化賞など 7人受賞
多摩区在住は2人
市の文化芸術の向上・発展に尽力し、その功績が顕著な人に贈られる「川崎市文化賞」ほか、各賞の贈呈式が11月8日、市役所本庁舎で開かれ、7人に賞状などが贈呈された。多摩区在住者では、落語家の初音家左橋さん(67)が文化賞に、市医師会長で岡野内科医院(登戸)院長の岡野敏明さん(64)が地域社会の向上・発展への功績をたたえる「社会功労賞」に選ばれた。
落語で貢献
初音家さんは文化活動の分野で受賞。落語家として芸歴44年、真打に昇進し28年の実績を持ち、卓越した話芸と誠実な人柄で、多くのファンを魅了している。川崎はもとより、年間通して全国各地の公演に出演し、国立演芸場花形演芸会金賞や文化庁芸術祭優秀賞を受賞するなど高い評価を受けている。市内で開かれる寄席の世話人を11年務め、自らも出演するなど、落語による市の文化芸術の普及と発展に貢献している。
医療に尽力
岡野さんは保健衛生分野で受賞。長年にわたり内科・小児科として地域医療に貢献。東日本大震災では被災地で救護にあたり、その経験を生かし市の災害医療体制への助言を行っている。また、2019年に起きた登戸の殺傷事件では児童の心のケアに取り組んだ。新型コロナ流行当初のダイヤモンド・プリンセス号ではいち早く船内診療を行った。市の災害・救急医療分野での多大な貢献、市民の安全安心な医療体制の構築に寄与している。
このほか、文化賞には元神奈川県特別支援学校校長会長で元川崎市退職校長会長の片山世紀雄さん(82)が、社会功労賞には社会福祉法人あおぞら共生会理事長で薬剤師、社会福祉士の明石洋子さん(77)が選ばれた。文化・芸術分野などで現在活躍している若年や中堅層に贈られる「アゼリア輝賞」は、ピアニストの黒木雪音さん(24)、ダンサーで洗足大学准教授のKEITA TANAKAさん(45)、スキー選手の古賀結那さん(21)の3人が受賞した。
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