神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

多摩市民館青年教室 共生の場作り 今年も始動 障害者とボラ 交わり楽しむ

文化

公開:2024年7月12日

  • X
  • LINE
  • hatena
個性を発揮して絵を描くことに集中する参加者=7月6日
個性を発揮して絵を描くことに集中する参加者=7月6日

 知的障害者の社会参加を促進しながら、共に生きる地域社会実現を目指す「青年教室」が今年度もスタートした。多摩市民館が1997年から企画運営しており、主体的なボランティアらによって支えられている。初期から携わっている永田ゆかりさん(55)は「一緒に楽しむことができるので続けられる。気軽に多くの人に参加してもらいたい」と呼びかける。

 年間を通じて、アート体験やバスハイク、料理教室などを実施している同教室。知的障害者やその家族も含めて、交流の場になっている。今年は28人が参加、さまざまな体験を積んでいる。

 7月6日は「段ボールシートの巨大パズルをつくろう!」と銘打ち、それぞれが紙片に思い思いの絵を描いた。それらをつなぎあわせると、大きな富士山が浮かび上がるアート作品だ。15年近く講師を引き受けている画家の與倉豪さん(59)は「個性(紙片)を生かしながらも、多様性のある社会(大きな絵)を成り立たせることができるというメッセージを込めた」と思いを話す。

 完成した作品は、来年3月に同館で行われる「たま学びのフェア」で展示される予定だ。

 参加者の一人は「(障害のため)一人で普段、自立して外出することが難しい。アートや人との交流ができて、楽しかった」と笑顔を見せる。

 青年教室が始まった翌年から、ボランティアが事業を支え続けてきた。今年は17人の有志が活動を支えている。市民館の担当者は「知的障害者とボランティアが一緒になって、思い出を作っている。みんなで行う教室になっている」と話す。初期から関わるボランティアの市川ひずるさん(45)は「毎年切り口を変え、マンネリ化しないよう工夫している」と述べ、一人一人のペースに合わせ、話しかけるようにしている。「お互いに学び合い、喜び合える関係」とボランティアは口を揃え、楽しんでいる。

完成したアート作品
完成したアート作品

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

「言葉超えた多文化交流」

「言葉超えた多文化交流」

生田緑地で国際フェス

6月6日

バレエ米登竜門で1位に

はるひ野小寺田さん

バレエ米登竜門で1位に

強い精神力を武器に

6月6日

40回目の「麻生音楽祭」

40回目の「麻生音楽祭」

区民が主役 思いつながる

5月30日

マンホールトイレを整備

川崎市

マンホールトイレを整備

市内156カ所に

5月30日

作品を見せて元気に

福祉事業従事者有志

作品を見せて元気に

高齢者の芸術展 麻生区で

5月23日

施設貸出に新システム

市立小中学校など

施設貸出に新システム

利便性向上や負担軽減へ

5月23日

インドアゴルフパーク ナイスオン中野島店

6月30日㈪まで、三浦桃香プロ来店記念キャンペーン開催

https://www.niceon-golf.jp/

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年6月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Facebook