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タマノカンアオイ 豊かな自然に今も咲く 牧野富太郎氏 川崎で発見

文化

公開:2025年4月25日

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タマノカンアオイの暗紫色の花(中央)と緑色の葉
タマノカンアオイの暗紫色の花(中央)と緑色の葉

 植物学者で、「日本の植物分類学の父」と言われる牧野富太郎氏が川崎市で発見したタマノカンアオイ。生田緑地(多摩区)で暗紫色の花を咲かせているのを記者が見つけた。

 牧野氏は多くの新種・新品種を発見し約1500種の植物に命名した。

 そんな牧野氏が1931年、稲田登戸(現在の向ヶ丘遊園駅周辺)で発見したのがタマノカンアオイだ。ウマノスズクサ科カンアオイ属の常緑多年草で、多摩丘陵で見つかったことから「タマ」の名が付く。多摩丘陵の大規模な住宅開発などによって急速に減少し、現在は環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されている。

 4月13日に閉幕した全国都市緑化かわさきフェアでは同植物を描いたボタニカルアートも登場。牧野氏が発見したという事実も紹介され、川崎市との縁を伝えていた。

 そのタマノカンアオイが生田緑地内で4月18日、葉の根元で土に埋もれるように花を咲かせていた。花弁がなく、地味な見た目もあり、気付かれないことが多いという。葉は濃緑色で薄く、白い斑紋があるものもある。川崎の自然調査や保全などを行っているかわさき自然調査団の藤間熈子さん(92)は「存在する場所は自然が豊かな証拠。川崎市の自然を後世まで守っていってほしい」と思いを話した。

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