川崎市緑化センターの統括責任者を4月から務めている 古屋 栄さん 多摩区宿河原在勤 61歳
声を形に、挑戦続ける
○…市で唯一の都市緑化植物園を13人の職員と共に盛り上げる。重視するのは「市民と一緒に」取り組みを進めていくことだ。「引き続き園内の整備を進め、地域との関係性をさらに深めていきたい」と意気込む。情報発信も強化していく姿勢を見せる。「現状は多摩区からの来園者が多い。センターで育てた苗を他区のイベントで販売するなどして、認知度アップにつなげていければ」と戦略を描く。老若男女問わず、身近に植物とふれあえる場を目指して着実に歩んでいく。
○…多摩区宿河原出身。稲田小・中、生田高校と生粋のたまっ子。法政大進学後も向ヶ丘遊園駅近くの居酒屋でアルバイトに明け暮れ、多摩区で過ごした時間は長い。子どもの頃は植物よりカブトムシなどの昆虫採集に熱中。多摩川での釣りにもはまっていた。「振り返ると、自然を存分に遊び尽くした少年だった」と懐かしむ。
○…川崎市役所に入庁後は市内の緑化推進に尽力。清掃など公園の管理運営を地元の人たちと一緒に進めた。市民と対話を欠かさず向き合う姿勢は、自然と培われてきた。「市民100万本植樹運動」の立ち上げや、そのイメージキャラクター「モリオン」誕生にも関わった。
○…3月末に市役所を定年退職。(公財)川崎市公園緑地協会に再就職し、統括責任者として地元に戻ってきた。子どもの頃、親と一緒に遊びに来ていた場所でもある。「第2の人生、生まれ育った地元に貢献していきたい」と思いを新たにする。夢を聞けば「サーフィンをしてみたい」。年を重ねても、新しいことに挑戦する姿勢を貫く。「仕事でも、職員や市民のみなさんの『こんなことをしてみたい』を、どんどん実現していけたら」
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6月13日