(一社)多摩区ソーシャルデザインセンター(SDC)の学生代表に今春就任した 阿部 菜月さん 中原区在住 21歳
学生と地域、一緒に前へ
○…地域活動の中間支援組織・多摩SDC。高校生や大学生約30人を取りまとめる。大学入学前から関わってきた。「活動ができることは幸せなこと。地域と学生が一緒になって、まちがよりよくなるようにしていきたい」と笑う。4月に行われた第5回「登戸・たまがわマルシェ」を初めて取り仕切った。「今まで先輩方にたくさん経験を積ませてもらった」と振り返りつつ感謝の言葉を口にする。学生代表となり「今度は私が後輩たちに挑戦してもらえる場を」と意気込む。
○…小学校教諭になることが夢。多摩高校3年生のとき「子ども食堂」に参加したのがSDCを知ったきっかけだ。東海大入学後、本格的に活動に関わり、宿題を一緒に行ったり、工作や水遊びなどで子どもが自由に遊べる場を作ったりしてきた。「子どもと関われる貴重な機会。一緒に成長していけたら」。そんな気持ちが強い。
○…大学では教育や保育を学んでいる。専門性も生かしながら、地域の子どもと接している。SDCなどで関わった子どもの顔が授業でも浮かぶ。さまざまな活動で忙しいが時間を見つけて、教員採用試験の勉強にも力を入れる。「一緒に子どもたちと成長していける先生に」。夢をまっすぐな目で話す。
○…趣味は一人旅。その土地のグルメや景色を楽しむ。自分が行きたい場所に自由に行けるのが醍醐味だという。居心地の良い場所を聞けば「私はやっぱり、多摩SDCかな」。多摩区役所1階という立地を生かして、区民に気軽に立ち寄ってもらうために、話し合いを重ねている。学生生活も残り1年を切った。「卒業後もSDCの活動が続いていくように。代表として、みんなのやりたいという気持ちを支えたい」と思いを語る。
|
|
|
|
|
|
6月13日