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公開日:2013.02.15

民間主導でメガソーラー
区内の(株)イスズが相模原に建設

  • 左から鈴木代表、林代表、松田代表

 区内の電気整備工事業(株)イスズ(鈴木和彦代表取締役)が、特定非営利法人eデザイン(林徳代表理事)、土木業の(有)松田興業(松田和夫代表取締役)とともに、相模原市緑区の敷地に大規模太陽光発電(メガソーラー)施設を建設することになった。



 このメガソーラーは、土地を(有)松田興業が提供し、太陽光発電の建設を(株)イスズが受け、施設の運営や管理を特定非営利法人eデザインが行うという全て民間同士の連携で進めるプロジェクト。神奈川県環境農政局新エネルギー・温暖化対策部太陽光発電推進課では「事業者のマッチングなどが難しく、行政が関わってのケースが一般的で、全て民間というのは珍しい」と話す。



 メガソーラーが設置される場所は、相模原市緑区牧野を通る国道518号線牧場峠の頂上付近。約3000平方メートルある敷地の内、1000平方メートルに4200枚のパネルを設置する。



2千世帯分を発電



 年間発電量はおよそ100万キロワットで、2000世帯以上の消費電力をまかなうことが出来るという。着工は2月中で、4月下旬に稼働する予定だ。



 また、完成後には見学者を受け入れるログハウス等も建設。「この施設を活用しクリーンエネルギーの普及に務めていきたい」と話している。



 同地は、(有)松田興業が2006年頃に取得。活用に悩んでいたが、同社の顧問を務めるeデザインの林代表に相談したところ、世間でも話題にもなっていた太陽光発電の企画が浮上。しかし技術的なことや巨額の費用をどう捻出するかが課題として挙がっていた。



 そんな中で出会ったのが、川崎市新エネルギー振興会の会長を務める(株)イスズの鈴木代表だ。林代表は昨年の国際環境技術展で知人に鈴木代表を紹介してもらうとその場でメガソーラー施設の企画を相談。その後現地を訪問した鈴木代表は、南向きで日当たりの良い傾斜であること、更にすぐそばに送電線があることから専門家として事業が成り立つと判断し「この条件ならチャレンジしてみよう」とプロジェクトを進めることになった。



 建設費は、メガソーラー建設の工事過程で用いられる新しい技術を県の経営革新計画に申請し、認定を受けることで、神奈川産業振興センターや商工組合中央金庫含から融資を引き出した。鈴木代表は「林さんや松田さんの想いがあったからここまで来た。一人だったらあきらめていた」と話し、松田代表は「手が付けられなく困っていた土地。新しい利用法が見つかってよかった」と喜ぶ。また、林代表は「私の最後の仕事。時間はかかったけど実現できると思うと嬉しい」と期待を寄せている。

 

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