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生死を分ける"6時間以内"若い世代も要注意
一秒の遅れが命取りにもなる心臓を中心とした循環器。聖マリアンナ医科大学東横病院・心臓病センター長の三須一彦医師は、心臓疾患を専門とする府中の榊原記念病院の循環器内科の部長を務めた経験をいかし患者と接する。
狭窄した心臓には、冠動脈を拡張し血流を確保する「冠動脈形成術」などで対応するが、生死を分けるのは”発症から6時間以内”という。今や若者でも発症する狭心症と心筋梗塞は、動脈硬化により心臓に栄養や酸素を送る冠動脈が詰まったりするもので、特に心筋梗塞は病院到着前の突然死の可能性が40〜50%、病院で処置を受けても7〜8%の死亡率があるという。三須医師は、冠動脈形成術か、冠動脈バイパス手術か、内科的治療かを瞬時に判断し対応する。特にカテーテル(管)を通して血管の拡張を図る経皮的冠動脈形成術(PCI)では、直径2〜3㎜の一般的なカテーテルの他、患者の負担が少ない1・73㎜の極細も状況に合わせて使い分ける。さらに従来の足の大腿動脈ではなく、手首の動脈からカテーテルを通すことで、術後の安静時間が短くて済むという。他にも、金属の筒を狭窄した血管内に置くステント治療や患部に薬剤を運ぶ薬物溶出性ステント等も取り入れ、従来のバルーン治療では50%あった再狭窄率も10%前後まで低下させた。
なお、今後は”体内に金属が残らないステント”に注目しているという。
定期チェックを
三須医師は「芸能界や有名人の方にも見られるように、最近は若い人の心筋梗塞が増えている。メタボの人や、歩くだけで苦しい、胸が痛むなどという人も要注意。同院でも冠動脈CT検査による”心臓ドック”を外来で受付けていますが、予防の為に専門医に診てもらうことは大切」と話す。動脈硬化の原因となる高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、肥満、喫煙等。「これら危険因子を取り除くことがカギ」と話す。
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4月26日
4月19日