中原区 意見広告
公開日:2014.09.12
市政レポート
『今こそ「聖域なし見直し」を』
川崎市議会議員 松川 正二郎
先般、来年度から10年間の川崎市の財政収支推計において、最悪で3941億円、最も良いケースでも1613億円の収支不足が見込まれるとの発表がありました。本年度においても、国からの交付税等が算定法の変更に伴い当初見込みより67億円減少したことで、政令指定都市に指定されて以来の赤字決算の危険性が取り沙汰されています。
他都市人口と比較すれば、若い世代の流入は多いものの、平成42年にピークを迎えその後減少し続けるとの見通しであることに加え、15歳未満の人口は27年以降減少に転じ、6年後には65歳以上の人口が21%以上となる推計がされており、少子高齢化の加速という問題状況は川崎市にも例外なく当てはまります。
今年も来年度の予算編成が俎上に上る季節となりましたが、こうした財政状況にもかかわらず、市長の公約である待機児童の解消や中学校給食導入といった主要施策には莫大な予算が必要となることが予測されます。予算の編成にあたっては、必要なところに必要なだけの予算が配分されるということが大原則です。「成長と成熟の調和による持続可能な最幸のまちかわさき」といった方針が示されているように、その実現には社会経済環境の変化に機動的に適応できる効率的な予算配分が不可欠です。それには市民サービスだけを廃止するといった安易な予算縮減ではなく、全ての行政事務・事業をゼロベースで見直し、さらなる民間活用を推進すること等が必要です。今まさに「聖域なき見直し」を断行すべきであります。
松川正二郎
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川崎市中原区上丸子山王町1-1420
TEL:044-431-0523
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