中原区 人物風土記
公開日:2015.06.19
7月2日からパリで行われる『Japan Expo』に作品を出展する写真家の
杉本 恭子さん
小杉町在住 57歳
人と人を結ぶ写真を
○…アニメ、ゲームなどの大衆文化や書道、武道、工芸などの伝統文化が一堂に会する日本文化の博覧会『Japan Expo』。毎年7月にパリで開催されるこのイベントに全紙サイズ(457㎜×560㎜)の写真『養花』を出展。夜にライトアップで照らされた桜が真下の水面に写り、幻想的な雰囲気を醸し出す。「日本的な静けさや雰囲気が海外の人にも伝われば。日本の美しさを見に来てほしい」と思いを語る。
○…写真を本格的に始めたのは約20年前。長年SEの職に就いていたが、「転職しよう」という思いが募り一念発起。大自然や四季折々の風景など、大好きな日本の美しい自然を残したいと写真家をめざした。一から技術を学び、4年目で新人写真家の登竜門と言われた東京銀座富士フォトサロンで個展を開催。その後、独立してプロカメラマンの道へ。『写真は写心』がモットーで「気持ちを込めた写真は見る人に伝わる。撮る人、見る人が1枚の写真を媒介して心と心を結ぶ」。そんな思いでシャッターを押し続けている。
○…体を動かすことが好きで、学生時代はバドミントン部で汗を流した。最近は「月に1〜2回はやっている」というテニスやゴルフで息抜きをする。近々、夫と予定している沖縄旅行では、シュノーケリングやサイクリングなどを計画。写真教室の生徒たちと撮影を目的とした旅行に出掛けるのも大好きだ。
○…新聞掲載された写真をきっかけに交流が始まった長野県の阿智村。「日本の原風景が残る」というこの場所で、撮影スポットを記した地図作りや写真教室など、10年以上にわたり写真を使った町おこしに取組んでいる。今年3月には拠点となるギャラリーを開設。実は今回の出展写真の桜も阿智村のものだ。「今後も色々な地域おこしに携わりたい。いつか写真を通してそれらを繋ぎたい」。そんな日を夢見て、これからも風景写真を撮り続ける。
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