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公開日:2016.01.08

春高バレー
双子揃って主将で挑む
市立橘・荏田の白石兄弟

  • 全国優勝したいという琉君(左)と玲央君

 川崎市立橘高の白石琉さんと県立荏田高(横浜市都筑区)の玲央さんの双子兄弟(ともに3年)が、1月5日から東京都渋谷区で開幕した春の高校バレーボール全国大会に出場。それぞれのチームで主将を務める白石兄弟は、ともに優勝を目標に掲げた。

◇ ◇ ◇

 2人はレシーブを専門にするポジションの「リベロ」。ともに身長170cm前後でバレーボール選手としては小柄だが、素早いフットワークと相手の動きを読む勘の良さで強烈なスパイクを拾うプレースタイルは似ている。主将としてチームを引っ張り、上位2校が出場権を得る春高バレー県大会で代表の座を手にした。

県決勝で兄弟対決

 昨年11月の県大会決勝では、公式戦で初めて兄弟対決が実現。セットカウント2対0で兄・玲央さんの荏田高に軍配が上がった。1・2年時は弟・琉さんの橘高が優勝していたため、玲央さんは「これまで弟(橘)に負け続けたので最後はライバル意識があった」と話し、「(弟との試合は)やりづらさは少しあった」という。観戦した母・夕子さんは「両校の応援団に挟まれた”中間地点”で応援した。2人とも全国に行けたのが嬉しい」と喜ぶ。

 白石兄弟は横浜市南区に在住。小学2年の時、友人の誘いを受けて地元の「横浜優和クラブジュニア」でバレーボールを始めた。琉さんは「ネットを挟んでボールをつなぐことが楽しかった」とすぐに競技の魅力に引き込まれたという。6年時には同クラブ史上初の県大会準優勝に貢献した。同クラブの大村恵利監督は「素直で素晴らしい選手だった。我が子のような存在なので現在の活躍が本当に嬉しい」と語る。

中学で部活再開直訴

 その後、進学した中学校でバレーボール部が休部していたことから、2人は大村監督らと同校校長に部の復活を直訴。友人に声を掛けて活動が再開できる人数を集めた。同校バレーボール部顧問の木村裕太教諭は「2人とも仲間のことを考える優しい選手だった」という。1年生14人で再開されたバレー部は、2人が3年時に県大会優勝を果たすチームに成長した。

 木村教諭が橘高出身だったこともあり、琉さんは橘高へ、玲央さんは、小学生バレー教室で指導を受けた教諭が監督を務める荏田高に進学した。普段はほとんど競技の話をしないという2人。琉さんは「双子出場で注目されるのは”おいしい”」と話し、玲央さんは「弟に負けたくない気持ちがある」という。

※1月5日起稿

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